まずダイエットの基本原理から考えてみましょう。
本来、人間が痩せる場合は基本的に二つの理由しかありません。
一つ目は内臓疾患があり、単体又は複数の臓器に故障が見受けられる場合、
二つ目は短期、又は長期に渡り、体が飢餓状態に陥った場合、
通常はこれ以外に痩せる理由は見当たりません。
ダイエットとは、敢えて人為的にこれらの状況を作り出し、肥満を解消しようという健康管理術です。
つい、数十年前までは、あまり考えられない健康法でした。それが、医学の進歩と共に肥満の弊害がはっきりと露呈してきたのです。糖尿病、高脂血症、高血圧、それに肥満を加えると、『死の四重奏』といわれる程、肥満の弊害が声高に叫ばれるようになりました。
数百年前に幾多の巨匠により描かれた、西洋の女性の裸身像は、殆んど、どちらかといえば肥満体型に近く、その当時は肥満が健康を害するなどとは、誰も思っていなかった事が窺われます。
ところが、医学が日進月歩の現代では、次々に肥満の弊害が発表され、ダイエットに関する関心が高まっているのです。
現代人のカロリー過多の食生活は、全世界の傾向であり、日本だけの問題ではありません。世界一の長寿国であります日本発のダイエットマスターが、全世界に先駆けて日本の間違いだらけのダイエットから警鐘を鳴らさねばなりません。
例えば、基礎代謝、摂取カロリーと消費カロリー、日々行われている新陳代謝、交感神経と副交感神経、カロリー不足の弊害、最低限この程度の知識を持ち合わせていないと、全く無駄な努力になってしまいます。
そして短期間で痩せようなどと過激なダイエットに走った結果、死亡事故や、入退院の繰り返し、又、摂食障害などで苦しむ人が多い訳です。
どんなダイエット術を試そうと、最低限の知識を持ち合わせ、健康になる為のダイエットを心がけたいものです。